2008年02月の日記

  『議会の力』

衆議院の予算の出口が見えてきた。 この国会は、まさに道路国会ともいえる白熱の議論があり世論もいつになく盛り上がった。 途中、ギョーザとイージス艦の問題がこれに加わり、連日トップニュースとして取り上げられる委員会となった。 わが党の岡田副代表は、その先陣に立って大活躍である。 たぶん、与党も政府もその実力を改めて認めたことだろう。 私はこの間何度となく触れたが、本当に参議院での多数の力を実感している。 ねじれを政権与党は困ったことと思っているのだろうが、私の方から見れば、行政府の強すぎた権限とそれに遠慮ばかりしている自民党という長年の構造を変えることが出来ているのはうれしい限りだ。 これこそまさに、政治改革の第一歩ではなかろうか。 どの法律一つ取っても、議論の中身とは関係なく、委員会は時間を経過させるだけの単なる儀式でしかなかった。 議会の復権というか、議会の権力が強くなってこそ、政府の権力と対抗できて国民の意思が予算案などに反映される。 これが衆参でねじれてはじめてやれるようになった。 

いつも海外を例にとって恐縮だが、人事の承認案件も、日本では先の国会で3人の官僚出身者を否決しただけで大ニュースとなったが、調べてみるとアメリカでは、ブッシュ政権になって2期目の3年間で、今だに議会の承認を得られないのが170人もいるという。 つまり、ブッシュが何といおうと、政権がどうであろうと、議会には議会の意思があり、ダメと言えばダメである。 私が知っている限り、アメリカでは70年前にもルーズベルト大統領が、最高裁判事を首にしようとしてさまざま試みたが失敗に終わった。 大統領といえども、判事の人事には口が出せなかった。 これはルーズベルトの「大いなる失敗」としてアメリカで語り継がれている。 私は日本でも、官僚内閣制を廃する為に、これまでの慣例を一つ一つ壊していくことが必要だと思っている。



★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで
  メール  g00017@shugiin.go.jp FAX 03-3508-3503 TEL 03-3508-7293
  

(2008.02.29)

『自衛隊よ、おまえもか』           

イージス艦と漁船が衝突したら、漁船はひとたまりもない。 現在も2人の漁師の捜索は続いているが、この冬の海なので心配だ。 それにしても、よく分からないことが多い。 何故最新鑑がレーダーで漁船をとらえていたのにもかかわらず、2分前まで気付かなかったのか。 目で見ていてもライトの明るさからいって、近づいてくるのはわかるはずだ。 とにかく事実を解明して、国会で早く報告してもらいたい。 また、衝突の一報が大臣に来るのに1時間半。 総理には約2時間かかっている。 この国のセキュリティーは大丈夫なのだろうか。 社保庁や国交省だけでなく、自衛隊よ、おまえもか、ということだろうか。 事故の後の対応のまずさが目立って仕方がない。

さて、国会は今週に入り、道路財源で、これまでの予算委員会に続いて、財務金融委員会、総務委員会、そして国土交通委員会で、本格的な質疑が始まった。 2日前は、財金委員会で、59兆円の積算を財務省がチェックしていなかったことが発覚。 また昨日は、国交省が天下り会社に1億円の無駄な調査資料を作らせていたことも分かった。 やはりまず、59兆円のお金ありきの感が否めない。 真に必要な道路は一般財源化してもそれぞれの地方で作ればいい。 政策の優先順位を決めることこそが、まさに政治であり、地方自治であると思う。 

今週は、もう一つ大きなことがあった。 日銀総裁などの同意人事案件で、与野党が合意して、戦後初めて、開かれた場での質疑をして、人選を進めるシステムを作ることになった。 こんなあたりまえのことも、今までの一党独裁で出来ずに来たことが驚きなのだ。 公的な高いポストに就く人に対して、公開で国会がその人格や能力について質すことは他国では当然なのに、それさえも抵抗があるのだ。 まさに官僚中心国家の象徴的な話である。 今回も、フルオープンではないので、満願回答ではないが、ようやく議会が一歩だけ普通の国に近づいたことを、うれしく思っている。 



★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで
  メール  g00017@shugiin.go.jp
FAX 03-3508-3503 TEL 03-3508-7293

(2008.02.22)

珍しいことだが、このところ連日、予算委員会での民主党の質問がテレビのニュースで大々的に報道されている。 マスコミというのは、口では政策が大事だというが、実際扱うニュースは、人事ネタなどが圧倒的に多い。 特にテレビはその傾向が強い。 しかし、さすがにこのところは、道路財源のニュースをせざるを得ない。 なぜなら、いいかげんな中期計画や、無駄な施設など、政官業の癒着がより分かりやすい構図になっているからなのだろう。 冬柴大臣も、役所の言う通りのことをそのまま得意げにしゃべればしゃべる程に、批判の的になってしまう。 今週も民主党の若手は、宮崎県や三重県で現地調査をやった。 来週には、東国原知事と菅代表代行の討論会もやる。 国会と外での活動、さらには国民の関心やマスコミの取り上げ方など、こうしたことがうまくかみ合うテーマはそうめったにない。 この際、国の予算のあり様について考えるいい機会だから、徹底的にやろうと思う。 願わくば、自民党も公明党ももっと役所の言うことを丸飲みにせず、政党や政治家として国民の側から考えて判断してもらいたいものだ。 国交大臣を見ていると、役所の論理を鵜呑みにしているだけで、情けなく思えてしまう。  

ところで、日銀総裁人事も大詰めに近づいてきた。 今回の人事は、日本銀行の独立性が問われていると思う。 たとえば、分かりやすい例をとれば、私のいたNHKの会長に、所管官庁の役人出身者がなるのはふさわしいかどうかというのと同じことだ。 報道の自由や独立性を考えたら、どんなに立派な人でも、権限のある所管官庁の役人がトップにふさわしいと思う人はいないのではないか。 民主党が訴えている財政と金融の分離とは、まさにこのことと同じだと思う。 この人事もまもなくヤマ場が来る。


★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで
  メール  g00017@shugiin.go.jp
FAX 03-3508-3503
TEL 03-3508-7293

(2008.02.15)

『道路イズ政治』

予算委員会が始まり、本格的な道路財源の質疑が始まった。 岡田副代表の鋭い質問に政府側はタジタジだった。 やはり時代に背を向けて道路だけを特別扱いするのはやめた方がいい。 素直に世の中を見れば分かることだ。 以前、竹下登さんは「道路イズ政治。政治イズ道路」と声高に言っていた。 その20年も30年も前の思想を今も引きずっていて、どうして現代社会に対応した政治が出来るのだろうか。 地方も国交省に気を使って、道路財源維持なんて言わない方がいい。 本気で地方分権やる気あるのかと住民は疑うようになるのではないか。 道路だけ見れば、あれも必要、これも必要となる。 しかし国全体の予算から見れば、もっと大切なことがいくらでもある。 道路だけ特別な時代は終わったのだ。 地方で住民と向き合っている首長たちを人質に取る自民党政権のやり方は、この国の政治の底流に流れる中央集権主義を見てとれる。 

それに比べてアメリカの大統領選挙はいい。 今週はスーパーチューズデーがあり、全世界にその激戦が伝えられた。 アメリカでは、大統領をめざす政治家は、2年間にわたって、国民の前で徹底的に議論して、私生活も何もさらされて、審判を受ける。 オバマ候補もヒラリー候補も日本人にすら身近に感じられるぐらいの露出度だ。 時間をかけて、各分野にわたる所信をゴールデンタイムで放送すれば、住民は冷静な選択をする環境が整う。 そして4年間の国の命運を託す人を選ぶ。 アメリカでは、国の役所に言われて地方の首長が陳情するなんてことはありえない。 そんなことは民主主義ではないことを、よく分かっているからだ。 そこが日本と違う。 アメリカには嫌な一面もたくさんあるが、こと、選挙や民主主義については、実に見習うべきことが多い。 どこかの国のように、中央官僚の顔色を気にしながら地方政治をやっているのとは随分違うわけだ。 アメリカの政治をうらやましくながめながら、日本の現実と私は戦っている。

★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで
  メール  g00017@shugiin.go.jp
FAX 03-3508-3503
TEL 03-3508-7293

(2008.02.08)

中国産ギョーザの薬物混入は日本人を驚かせるとともに、いかに我々が、こうした食の安全に対して無防備かを再認識させた。 報道で次々に明るみに出る事実は、驚きの連続だ。 まず最初に食中毒が起きたのが去年の12月だったが、公表が大幅に遅れて中毒汚染を広げてしまったこと。 また、冷凍食品は、厳しいチェックはほとんどされず無防備に国内に入ることも改めて知った。 さらに、関連する食品が実に多岐に渡り、日本国民にはいずれもスーパーなどで、なじみのものばかりであることもショックである。 我々がいかに食品を中国などに依存しているかが分かる。 もしかしたら、我が家も、子供達が食べていた可能性もある。 昨夜のニュースでは、学校給食でもこうした中国産の冷凍食品が、よく使われていることを報じていた。 ここは政治も行政も、そして、会社も国民も、食の安全に対して無防備だったことを大いに反省して、自分たちで自分たちを守る努力をしないといけない。 やはり国内の農家のみなさんが、手塩にかけて作った農産物を、多少割高でも食べてもらいたいものだ。 これは地産地消にもなるし、農業にとっても活性化につながる。 また役所も、海外から入ってくる食品のチェック体制を充実したものにしなければならない。 業界を守る役所から、消費者、国民を守る役所に変わるいいチャンスだととらえるべきだ。

さて、今週は何とか「つなぎ」法案を阻止できた。 これも世論の力だ。 これから道路財源の議論が国内で本格化するが、やはり道路だけがなぜ特別なのか、政権与党から聞かなければならない。 私は、一般財源化以外に国民は納得しないと思うし、その時期だと確信している。 それにしても自民党がダメになった。 党内の改革を志す議員が、誰も一般財源化を口にしない。 昔であれば、こうした法律が国会に出てくるまでに、自民党内ですさまじい議論 があるのだが、今回は全くない。 すでに自民党には、国を仕切るエネルギーがないのかもしれない。 残念なことだ。

★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで
  メール  g00017@shugiin.go.jp
  FAX 03-3508-3503
  TEL 03-3508-7293

(2008.02.01)


もどる
バックナンバーリスト