| 日本の食品流通業界は、今大きな岐路に立っていると言えよう。私はもともと食品表示について、強い関心を持っていた。 これまでも、食糧庁を廃止したあとに食品の安全管理や不正偽装表示について取り締まる力を持った新しいセクションを作るべきだと農水省に提言してきた。 農水省も、当時の石原食糧庁長官も私のところに何度も来てくれて前向きに対応してくれた。 しかし、それぞれの食品の製造過程での歴史的経緯もあり、現在でも充分に対応しきれないでいる。 消費者重視の行政への一大転換が必要だが、実際は業界寄りと言われても仕方ない対応が続いている。 しかしこのまま行けば、赤福やミートホープ、そして比内鶏に限らず全ての食品について日本の消費者は不信感を持つのではなかろうか。 この際、農水省は食品業界寄りの対応を改めて、消費者サイドに立った姿勢に変わるべきだ。 強制捜査権といった強い権限を現場に与えて、偽装発覚のときは、厳しい罰則を与えるべきだろう。 アメリカでは国内はもとより、海外の生産拠点に対しても抜き打ちの調査を行う権限を与えるなど、食品安全局に権力を持たせている。 日本はこの点がどうも、心もとない。 農林水産省に限らず厚生労働省も国土交通省も、役所という役所はすべて国民よりも業界側に立っている。 だからいろんな問題が起こる。 関連業界を巻き込んだ身内意識を排さないと役所の不正は止まらない。 防衛省の不祥事もまさに同根だ。 自民党一党独裁で約50年来たから、業界と行政と政治が正三角形からいびつな三角形に変わってしまった。これを、お互いのチェックとバランスの効いたきちんとした三角形の関係に戻さないといけない。 やはり、そのためには政権交代ではなかろうか。 福田さんも薬害肝炎や防衛省の問題など、官の世界にメスをしっかり入れて天下り問題にアプローチをしないと、国民は失望するのではなかろうか。 今のところ、福田さんからその熱意がこちらには伝わってきていない。 ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2007.10.26) |
| 「山田洋行」という会社と防衛省の守屋前次官との親密な関係は、以前から民主党も注目していた。 この問題は今朝から一斉にマスコミ各社で取り上げられ始めたが、4年も事務次官を勤めた役人のスキャンダルだけにただの不祥事ではすまいだろう。 国会はテロ新法の審議入りが来週から本格的に始まるが、水面下はこの守屋氏をめぐる「事件」が政局の中心に移るかもしれない。 政府与党は、「アメリカとの同盟」や「テロとの戦い」と言えば、まるで水戸黄門の印籠のように民主党は文句は言えないと思い込んでいるがそうはいかない。 「対米恐怖症」は今や時代遅れである。 対米問題も、国内問題同様にしっかりとした情報公開にもとづく 納税者の理解なくして進まない時代だ。そのことを一番わかっていないのが、自民党と日本政府だと思う。 私は以前、党の国際局のアメリカ担当小委員長をやっていたのでよく訪米していた。その時、ワシントンでアメリカの政府関係者がよく言ったのは、「議会は難しい。 なかなか政府の言うことを理解してくれない。」という言葉だった。 対日交渉でも、アメリカはよく都合の悪い時など「議会がイエスと言わないからできない。」という。 つまりこれは、「議会カード」と言って自国の議会のあり様を外交交渉でうまく使い、国益を維持する手段にしているのだ。 今回日本の政府は、民主党が国際社会や対米関係に理解がなく、これでは世界から孤立してしまうと悲観しているが、これは実に幼稚な話であると思う。 むしろ、外交上は民主党が参議院で第一党になり、日本もようやく「議会」カードを持てたと喜ばないといけない。 今後アメリカが理不尽なことを言ってきたら、「それはダメだ。日本の議会がだまっていない。」とやればいい。 なんでもイエスという属国的な関係から、民主主義国家の普通の同盟関係へと変わるチャンスがようやく来たのだと思っている。 はたして「議会カード」を使いこなすのか、それとも手に余すのか日本外務省の力量が問われている。 ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2007.10.19) |
| およそ1ヵ月待たされた予算委員会がようやく始まった。 初日の、自民党の身内に対する質問は実につまらなかったが、2日目の野党の質問からは見どころがあった。 最大の焦点となっている米軍への給油の問題では、その供給量から提供を受けたアメリカの空母がペルシャ湾深く入っていっていることがわかった。 アフガンだけでなく、イラクでの戦いに使われた可能性がきわめて強くなった。 ところで、この自衛隊の給油している油は、いったいどこから来たものだろう。 日本の会社からの調達なのか、それともアメリカからのものなのだろうか。 仮にアメリカの会社のものだったら、それをわざわざ買って自衛隊の船に乗せてインド洋などでアメリカの船に給油したことになる。 これは国際貢献ではなくて、単なるお金の上納でしかない。 この点をしっかり後半の論戦ではっきりさせていきたい。 また、国土交通省などの天下りや談合も取り上げた。 ここではモラルなき官僚の実態が明らかになった。 ダムなどの工事が必要だという理屈の中に、あっせんと利得をちらして自らの天下りなどの権益を守りつづけている。 自民党ばかりではなくて、公明党もその改革に熱心でないことが明らかになった。 官僚はしつこいし細部を知っている。 だから、国会で大号令を発しただけではダメだ。 その後のチェックとフォローをやらないと、アバウトな政治家は官僚に負けてしまう。 こちらもしつこく細部にわたってやらないと税金の無駄遣いはなくならないと思う。 何度も指摘したが、権力は法律の細部に宿っている。 ところで、自民党は本当に国会を延長するのだろうか。 官邸は11月中の総理の合衆国訪問を計画しているという。 それも中旬だと聞いている。 ということは、会期を延長しないで新法も衆議院で継続案件にして、早々に臨時国会を閉めてしまうということになるのではなかろうか。 そうすれば、民主党も参議院に出した法案が1本も通らないで終わる可能性が出てくるので、与党はそれも狙っているのだろうか。 最前線にいる私には、どうも与党の熱意が伝わってこないのだ。 私が鈍感なのかそれとも私の直感が正しいのか、まもなくわかるだろう。 ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2007.10.12) |
| 今週は、月曜日に福田総理の所信表明演説、水・木曜日は野党の代表質問となり、朝から晩まで国会に張りついていた。 だから、月曜から今日まで、日中外がどんな天気だったかまったくわからないでいた。 朝7時過ぎに自宅を出る時以外は、外気に触れることができないし、夜は暗くなってから国会をあとにする。 とにかく国対の仕事は忙しい。 「忙殺される」とはこのことを言うのだろう。 忙しくて、自分の部屋に戻るのもままならないでいる。 今週もメモ帳をめくると、一日の分量が10枚にものぼる。 党内の人事や議員の出張から、テロ特の打ち合わせ、沖縄の教科書問題への対応、さらに決議案の作成。 さらには与野党の調整に連日のマスコミ対応。 夜は夜ですさまじい。 やはり、参議院の選挙後には民主党を取り巻く環境は大きく変化した。 今、「法案の嵐」作戦を展開中であるが、これからはその成立に向けてドンドンやる。 さらに来年の3月の年度末に向けて、国会の同意人事と各省に関係する特別措置法などの、いわゆる日切れ法案への対応の準備をしっかりやりたい。 特に税の関係は重要だ。 所得税や法人税は対象となる分野によって、減免措置を受けたり、本当にこまかく税率が違う。 いわば、これが自民党の権力の源泉である。 関係する業界団体との調整で、税制で特別扱いをする見返りに票や金をもらう。 つまり、「税」こそ国家権力そのものなのである。 このほかにも、在日米軍への思いやり予算も日切れ法案だし、道路特定財源などもこれにあたる。 こうした分野で、民主党は自民党と同等の力を持つにいたったことは大きい。 私は特に、在日米軍の数千億円の思いやり予算の中味の徹底的な調査を、関係者に指示している。 実は、今のテロ特の給油問題以上に、この問題は政権を揺るがすことになると思う。 特にほとんど情報公開されないまま、巨額な金を米軍に丸投げしてきたことを、国民の前にさらさないとダメだ。 そういう意味では、この臨時国会はまだ戦いの序章だと思う。 はたして3月の終わりごろ、永田町はどうなっているか今から楽しみだ。 ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2007.10.05) |
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