| 高校野球も始まり春本番だ。 来年度予算も国会を通過して、これから後半戦だ。 今政府与党では、渡辺行革大臣の提案した天下り規制案ともいえる、役人への「新・人材バンク」制度の導入をめぐりバトルをくり返している。 官僚のことだから、自分たちの天下り規制なんてそう簡単に「ハイ」と言うわけがない。 さっそく今日あたりは読売新聞や産経新聞を使って、この人材バンク制度は明治以来の日本の官僚制度を崩壊させると社説に書かせていた。 書くマスコミもマスコミだが。 確かに優秀な人材が官僚にはいる。 そして長い間日本を引っ張ってきたのも事実だ。 しかし、その代わり、とてつもない利権の中でいい思いもしてきた。 極論すれば、自民党は高級官僚を守る用心棒でしかなかった。 だからこそ、好きに天下りも出来たし、省益に沿って権益の拡大を自在にはかってきた。 バブルの頃などは所管する業界のツケで、銀座だ赤坂だと毎晩くり出してはドンチャンやっていたのも彼らだ。 まさに過ぎたるは及ばざるがごとしだ。 関係業界や団体も、予算で世話になるから少々のことは 目をつぶってやってきた。 そうした土壌が役人に志を失わせて、利己主義に走らせてしまった。 だいたい、役人上がりが自民党の比例代表の候補として、業界のしめつけ選挙をやって当選しているのを異常だと思わない国民やメディアがおかしい。 しかし、時代は変わりつつある。 用心棒役だった自民党からも 天下りの規制を言い出しはじめた。 その社会的弊害を認めざるを得なくなったということだろう。 しかし、これから法案を作り、これを運用して本当に天下りをなくすのは大変なことだ。 明治時代以来の、国民や各業界団体にしみついた官尊民卑の考えを廃するのは、そう簡単なことではない。 何とか、こうした官中心の社会を平面的な社会に変えたいと思い、私は政治家になった。 その意味では、私の戦いもまだまだ続く。 <来週は休刊とさせていただきます> ◇◇安住淳のTV出演のお知らせ◇◇ TV朝日『ビートたけしのTVタックル』 2007年4月2日(月)19:00〜 ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2007.03.30) |
| 統一地方選挙がスタートした。 今回の県議選挙で民主党が擁立した候補者は、公認・推薦合わせて651人。 1500人余りを擁立した自民党にはまだまだ及ばないが、それでも前回の約2倍の擁立となった。 これに無所属の民主系の議員を合わせると、約800人だから、ようやく二大政党制の流れを地方選挙にも波及させられるようになってきた。 何とかこのうち、70%ぐらいは当選させたい。 知事選挙などでは、脱政党などと主張しているのがいるが、国政は今の議会制民主主義でやる以上、政党が不可欠である。 無所属で通用するのは地方だけ。 だからこそ、いろいろ批判されるが、民主党を強くしていくしか政権交代の道はないのだと思う。 政党を批判して、汚れもののように扱っている自称無党派候補者なんて、私はナンセンスだと思っている。 そういう候補者ほど、ポスターを張ってくれ集会をやってくれと政党に裏から頼んでくる。 情けない話だが、これが実態だ。 とにかく、目指すはアメリカ型の二大政党だ。 弱いといわれる地方議会で、足場を少しでも固めるために、党を挙げて統一選挙をがんばりたい。 同時に社民党や、その他の保守系の民主党に近い候補者との連携も不可欠だ。 各地で選挙後は、議会における会派作りで、自民に対抗できる大きな流れを作ってもらいたいものだ。 国会も今日から4月8日まで自然休会のような状態になる。 地元はもとより、全国の候補者の応援に各議員は走りまわる。 昔はこれに陣中見舞いがついてまわったから、出費も相当なものだったと聞く。 自民党の派閥のボスクラスになると、地方への応援でも一候補当たり50万円から100万円は包んでいただろう。 今は考えられないことである。 だから、以前はいくら金があっても足りなかった。 行く先々で金をまいていたのだ。 小選挙区制と公費助成のお陰で、国会議員が金を持ち歩くことはなくなった。 地方の選挙風土も大きく変わった。ただ、肉体的にはそうはいかない。一日に何人もの候補の応援をかけ持ちして、マイクを持たされる。もしかすると自分の選挙以上に多忙かもしれない。 県議会議員の選挙は相変わらず中選挙区のままだ。 定数が複数で、同じ党から何人も出る。 つまり政策は違わないのだから、あとは地縁血縁の勝負になって有権者へのサービス合戦だ。 この選挙風土というか土壌は、今も変わらない。 そしてこの上に、小選挙区制の衆議院選挙がある。 つまり、国政は政党選挙、地方はサービス合戦選挙という、相矛盾する制度を並行しているのが今の日本の選挙だ。 これでは、政党政治は表面だけで根付かないと思う。この際いっそのこと、地方議会も小選挙区制にしてみたらどうだろうか。 確実に二大政党が進むと思うが、どうだろうか。 「安住淳の国会日誌」(童牛社刊)定価 ¥1,900(税別) ※書店、インターネットでお求め下さい ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2007.03.23) |
| 農相の光熱費問題は、民主党の中井元法相の事務所にブーメランとして波及した。 ただ、中井氏はこの費用をつけ替えて申告していたことを素直に認めて、すべての役職を辞任。 それに対して松岡氏は、「適正」の一点張りだ。 たぶん、松岡氏もつけ替えをしていたのだろうが、はじめにウソをついてしまったので、ここへ来て認めてしまっては元も子もなくなるのだろう。 初期の動作の間違いが、問題を大きくするいい例だ。 ところで、このところの世界的な株安が気になる。 特に上海での調整局面が終わったと思ったら、こんどはニューヨークの株価が全面安となり、その影響で東京市場も下がり局面となっている。下落のトレンドが始まったのだろうか。 一番心配なのはアメリカの景気である。 このところのニューヨークの株安の最大の要因は、この数年間の土地住宅投資ブームと、それに伴う資産価値の上昇という、いわゆる土地バブルが崩壊したという見方がひろまったからだという。 そういえば、半月ほど前にグリーンスパン前FRB議長が、今年後半からアメリカ経済は下降局面になると議会で話していたが、このことの始まりなのだろうか。 単にヒートアップした株価を冷ますための調整局面ではなくて、アメリカの不景気の始まりだとしたら、日本の経済に与えるダメージは少なくない。 イラクがダメになり、ここに不景気が来たら、アメリカは一気に内向きな政治志向になってしまう心配がある。 これでアメリカの政権交代が確実な流れになろう。 それにしても、8年から長くても12年間で二大政党バランス良く政権を交代しあうアメリカはうらやましい限りだ。 ところで、私の友人の渡辺喜美行革大臣ががんばっている。 官僚のあっせん押しつけ天下りを全面禁止しようとして、法案作りに躍起だ。 しかし、全霞ヶ関と自民党の古株相手に大変なようだ。私は野党であるが、渡辺大臣の方針を支持したい。 今必要なのは、大胆な発想の転換だ。 今の公務員制度の抜本的な見直しを含めて、改革へのチャンスだ。 関係業界とのズブズブな関係を見直すチャンスでもある。 入札制度もしかりだ。 一千万円以上は、原則として一般競争にした方がいい。 地方もこれと同等の対応をしてもらう。 役人の天下りこそ諸悪の根源なのだ。 これを変えずに何が改革だと私も思っている。 しかし、渡辺大臣がやりきれるかどうか。 いや、安倍さんがやりきれるかどうかが問題だ。 この話は、自民党と官僚の戦後体制そのもを崩す話であるので、はたして自民党がどこまでやれるのか見ものだ。 「安住淳の国会日誌」(童牛社刊)定価 ¥1,900(税別) ※書店、インターネットでお求め下さい ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2007.03.16) |
| 今週に入って参議院での予算委員会が始まると、安倍首相はこれまでの柔軟な姿勢を一転して、国民投票法案の与党単独採決など強行路線をとり始めた。 支持率の低下に対して、強い首相をイメージするその一環なのだろう。 衆議院での各委員会運営でも、野党の言うことは一切聞かずに強気一本で来ている。 この背景には、世間にとかく批判の強い審議拒否を民主党にやらせるために、あえて民主党から見て横暴だと思われるようなことを平気でやって挑発している、という側面もある。 いくら絶対多数を持っているからと言っても少々荒っぽい運営が気になる。 これは、例えて言うとバブル時代に嫌がらせをさんざんして、立ち退きを迫る暴力団まがいの行為と同じである。 このやり口を見ると、安倍という政治家の意地の悪さを改めて感じてしまう。 民主党はここは挑発に乗らないで、我慢をしなければならない。 ところで先週は、読売新聞の渡辺という社主や社長らが、安倍首相と会食を共にしたという記事があった。 それにしても、読売新聞はいつから自民党の広報誌になり果ててしまったのだろうか。 あの渡辺というのは特にフィクサー気取りで、首相に対して衆参同日選挙を進言したともいわれている。 昔、吉川英治が新聞記者になるという息子に対して、「スガレた記者にだけはなるなよ」、と言ったそうだが、読売新聞はスガレきったのが会社のトップにいる。 ジャーナリストの一線をふみ外して、ダブル選挙をやれば自民党は勝てるからやれなどと言っている。 私も政治記者だったが、いまだに各社には、この手の政治家気取りのスガレた記者がたくさんいる。 そんな人々が書く政治面は記事に魅力などあるわけがない。さすが吉川英治だ。 その忠告は、世紀を越えていまも生きている。 安倍首相も、松岡農水大臣などのへの野党側の攻撃をそらすために、国民投票法案などの成立を指示したのだろうが、本当に政策テーマとして最重要なのだろうか。 この意地っ張りが私にはどうにも気になる。 意地を通せば強いリーダーとして評価されると思っているのだろうか。 私は逆に夏目漱石ではないが、意地を張ったら窮屈になるばかりだと思うのだが。 「安住淳の国会日誌」(童牛社刊)定価 ¥1,900(税別) ※書店、インターネットでお求め下さい ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2007.03.09) |
| 三月の声を聞くと、やはり春めく。 暖冬なので気温が急に春めいたわけではないが、カレンダーがめくられると何だか冬が終わったような気持ちになるものだ。 春になると虫も動物も蠢く。 まあ人間もなのだろう。 東京都知事選挙に浅野史郎さんが出馬するというから驚きだ。 マスコミの中には、私が擁立の片棒を担いだと思っているのもいるようだが、それは違う。 正確に言えばまったく関係ないとはいえないが、むしろ私は否定的だった。 私は菅さんが石原さんに挑むべきだと前から思っていたから、浅野さんに声をかけたり動いたりはしなかった。 ただ、たまたま2週間ほど前に仙台でばったり会っていろいろと話をした中で、多少その話も出たが、その頃はここまでくるとは思わなかった。 浅野さんの選挙については、私はこれまで宮城でずっと支援してきた一人である。彼のいいところは、情報公開をしっかりやって納税者の目線で行政を動かそうという姿勢が一貫しているところだ。 官僚らしからぬスタンスで、それをどんなときも守っていた。 もしかしたら東京都でも、行政の変革には最適任者かもしれない。石原さんはアバウト過ぎる。 私も国会議員だからよくわかるが、官僚にとってやりやすい政治家は、アバウトで大きいことを言う政治家だ。 対中問題など、都政と関係のないところで目立っているが、都の役人から見れば扱いやすい。 むしろやっかいなのは、地味かもしれないが事細かに法律に精通して、その運用までチェックする政治家である。 何故か。それは権力は法律の細部に宿っているからである。 大言壮語は石原氏の得意分野である。 しかし、横田基地も当初の公約では返還させるとあったが、一歩も進まなかった。 そりゃあそうだろう。外交は国がやることで、都知事には何の権限もない。ただアメリカに行って吠えても何もならない。 むしろ、知事の仕事は都庁の役人の嫌がる情報公開などを徹底してやって、都民のためにガラスばりの行政を実現することではなかろうか。 何せ東京は、情報公開のランクが日本でもダントツビリである。 石原氏は、役所の嫌がることが出来ない老いたライオンだ。 この都知事選挙は面白くなるかもしれない。 まあ、マスコミを最大限に利用してやろうという、浅野氏のもったいぶったこの出馬までのプロセスにも、私は多少いや味を感じているが、それは小さいことなのでまあいいことにしよう。 三月となり、いよいよ街じゅうに選挙カーが走り回る。 政治の季節が来たようだ。 「安住淳の国会日誌」(童牛社刊)定価 ¥1,900(税別) ※書店、インターネットでお求め下さい ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2007.03.02) |
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