2006年12月の日記

早いもので今年最後のメール通信だ。今年の印象を思いついたまま記してみたい。まず、首相が交代したら急に政治が動き出した気がした。特に11月12月は、安倍氏が小泉さんのタイプではなくてむしろ森さんのタイプに近い人だということがわかり始めて、官僚や族議員からは安堵した雰囲気が伝わってきた。しかし世論はよく見ていて、安倍氏の本質は改革者ではないと感じ始めた頃から支持率は急降下し始めた。支持率が下がると「運」まで落ちる。やらせタウンミーティング問題や税調会長の辞任がまさにそうだ。前任者がラッキーだった分、不運を背負う運命かもしれない。もう一つ言えることは、若いのに若さを感じない。失うものが何もなかった小泉氏の方が、年配だったが迫力もあり改革への意欲も感じた。それに比べると安倍氏はまったく若さがない。党とケンカしてまで改革をやり遂げるとか、霞ヶ関の反対を押し切って予算編成をするとか、そんなことがまったくないのだ。能弁だが言葉が軽くすべっているだけで、重みもない。何をしたい政権なのかもはっきりわからない。これではやせた森喜朗と言われてもしかたない。しかし、この言い方は森氏に失礼だという人が多い。確かに森さんは政策はなかったが、人柄が明るく話題性には事欠かない人だった。それに比べれば話題性もないし印象もない安倍さんと比較されたら、むしろ森さんが可哀想だと言うのだ。ということは安倍さんは森さん以下になってしまう。余程しっかりやらないと、このまま安倍青年団政権はあっという間に終わってしまう。そう言えば、自民党の民主党化というのもあった。これは特に、前原前代表と同様のタイプの安倍氏が、結局同じように短命で終わるという説だ。何となくうなずけるのは私だけではあるまい。とにかく来年の参議院選挙だ。ここがヤマ。ここで政局の流れが変わるかどうかだ。もちろん勝たなければ民主党には明日はない。自民党とて、今後3年間にわたって参議院で民主党に多数を取られたら、この間の政権運営はままならない。衆議院は解散で政治状況を一変出来るが、参議院にはそれがない。つまり固定化した3年間なのだ。その点から言えば、衆議院以上に参議院の議席がずっしりと重みを増す。命運をかけた戦いが始まる。私も民主党も小沢代表も、正念場の一年になる。



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(2006.12.22)

安倍内閣の支持率はこの2ヶ月で20ポイントも急落した。復党問題でのリーダーシップの欠如、タウンミーティング問題で明らかになった、「世論操作」という政府の不正義、さらに道路特定財源問題でのひ弱さなど、国民の失望感が如実に表れている。あの森さんだって発足2ヶ月でこんなに支持率が下がることはなかったので、その点から言えば安倍首相は森氏よりもダメな首相ということになる。もともと二足のわらじは履けないのだ。小泉氏のようにやるなら、自民党と仲良く出来るはずがない。逆に昔の自民党のよくあるタイプの首相になるなら、改革なんて出来っこない。ところが、世論をうまく操作してこの二足のわらじを履いて、うまくやっていこうとしていたに違いない。しかし世の中はそう甘くない。自民党のみんなと仲良くやって、その後ろにいる各業界団体の既得権益を守って改革だ、改革だと叫んでも、それこそただのサギ師にしか見えない。安倍氏は50代前半だ。なのに若さがない。もっとガンガン構造改革を進めていかないと、日本に残された時間はそう多くないと私は思う。例えば年金や医療の改革は待ったなしだ。老後の安心と、レベルの高い医療サービスの提供のために、財源を含めて抜本的な改革をやらないといけない。全国で立て続く官製談合に表れた悪しき役所の体質を抜本的に改めないと、来年もまた各地の首長の逮捕劇は続く。地方の財政は来年度ますます悪化する。夕張と同様の事態は各地で起こりえる。拉致問題で強気の発言を繰り返しただけで、人気が上がり首相になってしまった安倍晋三氏。しかし今求められているのは、内政の改革で実績を上げることだ。この実を上げない限り、来年の今頃彼は首相の座にいないと私は断言する。彼にも自民党にも残された時間はわずかだと思う。



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(2006.12.15)

アメリカではべーカー元国務長官など有識者が、イラク政策の転換を提言した。これまでブッシュ大統領は、「どんなことがあってもイラクからの撤退はない。」と強気な発言を繰り返してきたが、この提言をたぶん忠実に実行して、この2〜3年の内アメリカ軍はイラクから退くことだろう。ゲーツ新国防長官も、これまでのイラク政策の失敗を公聴会で認めている。その率直さがいい。やはり中間選挙での共和党の大敗という民意を、スピーディに政策に反映させていることが目に見えてわかる。国民の選択は、かくして政策に表れる。それに対して我が国はどうか。たぶんイラク政策でも、「主体的にやっている」というみんながわかる「嘘」を、政府は平気でついている。本当はアメリカの言いなり、アメリカの顔色を見て判断しているだけなのだ。素直にそう言えばいいのに、それを認めない。アメリカの急激な政策転換を受けて、日本もたぶん、「主体的」に判断して自衛隊の撤退を決めるのだろう。とにかく、国家としての意志がないのでダメだ。「いいなり国家」日本だ。
  
いい加減と言えば、復党問題もいい加減な話の象徴だ。アメリカのように、選挙の結果を忠実に反映するという考えが日本ではしみついていない。選挙の時は有権者を意識するが、終わってしまえば公約も有権者も忘れてしまう。でもあえて言えば、こうした風土が出来た背景には有権者にも問題がある。何故ならば、選挙での約束を守らなくても次の選挙で勝たせてくれるからだ。だから選挙は選挙、政治は政治ということになる。もし、有権者が容赦なく選挙のときの約束を守らない政党や、政治家を舞台から引きずり降ろせば、偽政者も政党もいい加減なことが出来なくなる。だから有権者にも責任がある。それにつけても、このところの連日のテレビは何だろう。岐阜1区の野田氏と佐藤氏の支部長争いばかりをやっている。どこかの女優の暴露本と同じ程度のネタとして扱っている。政治を扱うならもっと深刻な問題があるだろうと思うのだが、残念でならない。本当に情けない。アメリカの政治のレベルの高さがうらやましい。



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(2006.12.08)

防衛省の設置法案が衆議院を通過した。近年の自衛隊の海外での国際貢献や予算規模などを考えれば、内閣府の内局に置いたままにしているのは逆に不自然なので、省の設置は当然だ。ただし、先の大戦の教訓やアジア諸国の厳しい目を考えれば、省になっても謙虚にやらなければならない。決して軍事大国への道を歩むものではないことを内外ともに示すことが大事だと思う。

ところで、昨日宮城県町村会と国会議員団との懇親会があった。しかし町村会長の松島町長が逮捕された直後とあって、盛り上がらない会だった。私も挨拶したが、「交付税減らされて大変だが皆さんがんばりましょう。」と言っただけであとは何も喋らなかった。宮城県には5年前まで、70近い市町村があったが、町村合併が進み今では町村は30程度まで減少した。それにしても交付税の加速度的な減額で、各市町村では予算の編成もままならない状況だ。さらに、母体となる宮城県までが、破産寸前にまで追いつめられている。こう書くと、いかにもばらまき財政を続けてきた地方が悪いようだが、国にも大きな責任がある。すべての債務は、いままで国が了解してきたものだ。さらに言えば、補正予算などで公共事業をやる場合は、予算消化の為に、いやがる地方に無理に事業をやらせて地方に借金を作らせてきた責任である。だから、ここへ来て北海道の夕張市のことを一方的に悪く言うのはおかしい。国も応分の責任があるのだ。そのことに言及せずに、交付税の減額と地方の責任だけをことさら強調する風潮には私は抵抗を感じている。

今週は明るいニュースもあった。国内の木材総消費量に占める国産材の割合が、20%台に回復してきたという。これはいいことだ。間伐材が主役のようだが、ようやくこの50年間杉を植え続けてきた日本の山に明るい兆しが見え始めた。私の地元も木材に関係する業界が多い地域だが、地方の経済の活性化にも十分役に立つ。実は私も、幼少の時に山に入って植林の経験がある。当時祖父は、「おまえが大きくなったら、この一本一本の杉が大きな財産になるからちゃんと植えよ。」と言っていた。 常々、荒廃した山々を見ては残念に思っていたが、とにかく明るいニュースとなった。私は、いつの日か日本の林業と山を蘇らせたいと思っている。
  


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(2006.12.01)


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