2006年11月の日記

沖縄は残念な結果だったが、福岡市長選挙は見事だった。沖縄は野党共闘には成功したが、候補者が基地反対の社民共産系の議員だったので、どうしても民主党の支持をしている保守層を取り込めなかった気がする。やはり、民主党が保守層を引っ張れる候補者を立てて、社・共に協力してもらうパターンが理想だ。今回は民主党が協力する型で、逆パターンだったのが敗因であると思う。むしろ、成功例は福岡だった。自民党の支持層を取り込めるような候補者であれば、十分勝負出来るという証明になったと思う。

先週の教育基本法をめぐる審議拒否は、やはり中途半端でわかりにくかった気がする。やるのならまず、委員会運営に不満を表明して委員長不信任決議を出していく方が良かったのではないか。少数野党は何をしても辛い。国民やマスコミの過度な期待を背にして戦わなければならない。この上は、参議院での充実した審議の中で民主党の主張を訴えればいいと思う。

早いもので、来週からはいよいよ師走だ。しかし、このところの知事や地方の首長の逮捕劇はどうしたことだろう。談合への首長や知事の関与は、常態化しているのだろう。こうした実態を見るに付け、こんな地方に分権なんて百年早いと言われそうだ。地方のリーダーが身を処さなければ、地方分権は遠のくばかりである。この際、ほとんどの入札を一般競争にして、行政の裁量が入り込むすきをなくしたらどうだろうか。ここまで来ると、その自治体の落札率を見れば、談合をやっているかどうかがすっかりわかってしまう。談合をやっていれば、そこには必ず行政側の意向が直接、間接にあると見なさざるを得ない。何百年と続いた商慣例だが、こここそ改革の時かもしれない。
  



 
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(2006.11.22)

先週タウンミーティングのことを厳しく書いたが、ようやく世間もこの問題の本質に気付いてきたようで安心した。やはり、政府与党が不正義を働いたら容赦なく攻撃をしないと、民主主義は成り立たない。

今週は各紙とも内閣支持率の大幅下落を一面で伝えているが当然だろう。この支持率の下落傾向を見て、テレビのコメンテーターとか批評家は、安倍内閣に厳しいことを言い出した。世間の風向きを眺めながら、発言するスタンスを決める「ずるい」のがいっぱいいる。何度も言うが、タウンミーティングは一回一千万円かけてやった。小泉内閣以来、170回なので17億円だ。やらせの発言に謝礼まで付けたとしたら、これは政府の関係者は刑務所に行ってもらわなければならないし、これをやらせた責任者の政治家にも責任を取らせることが必要だ。とにかく権力を持っているものの不正義、アンフェアなことは許してはならないと思う。それも世論操作をしたとなれば、民主主義、特にメディア政治の時代にはその根幹が揺らぐことになりかねない重大事なのだと思う。安倍内閣がこの問題をどう処理するかで、彼の何たるかもわかる気がする。彼の何たるかがわかるもう一つの問題が、復党問題だろう。首相の権力の源は、解散権と党総裁としての公認権である。私も選対委員長をやって民主党の公認権の運用を代表から任されたが、小選挙区の時代の公認権は生死を左右する絶大な権力である。野党とはいえ、私もこの一年間の仕事は政治生命にかかわる重大事ばかりであった。まして首相となれば、現職480人のクビを切れる権力もある。小泉首相は郵政解散でこの二つをフルに使って大勝した。それから一年。もし造反組の復党を許せば、安倍氏は造反しても許すという決断をしたことになり、そのことは自らが持っている公認権を軽いものにしてしまう。さらに、あの選挙の正当性も疑われてしまう。私は敵方であるが、どうも小泉氏や武部氏の方が政局や世の中をよく見ているとしか思えない。いくら鈍感な国民も、造反組の復党を評価はしない。このことが一事が万事で、安倍氏は口では改革を言うが、多分改革は出来ないし、する気もないと判断されてしまう恐れがある。それでも造反組の復党は秒読みのようだ。政局の節目のような気がしてならない。


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(2006.11.17)

2日前、ボーッとテレビを見ていてびっくりすることがあった。どこの局かは知らないが、アメリカの選挙についての現地からのリポートだった。内容は共和党の党員の中に、「民主党に勝たせる会」が自然発生的に出来て、自らの共和党陣営の足を引っ張っているというのだ。その理由は、上下両院で政権を取っている議会はホワイトハウスの行き過ぎた権力の乱用に、チェック機能をまったく果たしていないというものだった。この中間選挙での民主党の圧勝は、まさにアメリカの英知であり、国民の素晴らしいバランス感覚である。「政策の失敗の責任を必ず権力者に取らせる」という民主主義の機能が立派に動いている証明だ。それに対して日本の国は、政府の失敗や政権党のスキャンダルが出ても、国民は自民党に政権を維持させる。いろいろと理由はあると思うが、しかし結果的には日本ではチェックとバランスという政府と議会の役目がキチンと機能していない。だから、権力を持つ政権政党はおごり、官僚も国民をバカにしている。今回日本ではタウンミーティングで政府が出席者にやらせ質問をさせていたことが発覚した。一回税金一千万円をかけて政府が推しているタウンミーティング。このかなりが、やらせだった。やる方もやる方だが、政府に言われてそのまま台本を会場で棒読みする国民も国民だ。これがアメリカだったら、発言を依頼した時点で大騒ぎになっていただろう。ただでは済まないことになっていたはずだ。何故か。それは政府がアンフェアーで不正義を働いたからである。ところが、これが日本だとニュースでも単なる事件もの扱いだし、国民も神経がマヒしているのか反応がない。もっと言えば、鈍感にもこれをやっている安倍政権を選挙で勝たせている。これ以上言いたくないが、偽政者の不正に対してもっと厳しい目を向けないとダメだと思うが、日本の国民は何故そんなに鈍感なのだろうか。いろいろあっても、アメリカという国が実にうらやましく思える選挙結果だった。

ところで、昨日は天皇陛下主催の秋の園遊会に妻と二人で出席した。その折、たまたま皇太子殿下が私に声をかけて下さったので会話を交わした。殿下が笑顔で、「議員の仕事はどうですか?」とお述べになったので、私は、「お陰様で元気でやっております。」と申し上げた。そのあと、私の方から、「殿下、愛子様も大きくなられてお顔も殿下によく似てらっしゃいますね。」と申し上げると、殿下は笑顔で、「先日は運動会を見てきました。そうですか、私に似てますか。」と嬉しそうに述べられた。私から最後に、「どうかお健やかにお育ちあそばしますように。」と申し上げると、「ありがとうございます。」と仰ってお離れになった。皇太子殿下のお人柄に親しく接することが出来て、久しぶりに妻と二人で感動した一日になった。



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(2006.11.10)

北朝鮮の六カ国協議復帰はひとまずいいニュースだ。今後、金融制裁をどうするか作業部会で議論するようだが、お互い時間は稼げた。しかし北朝鮮が核保有を放棄するかどうかはまだ楽観出来ない。それにしても、防衛だけでなくて外交もアメリカ依存だ。突然の六カ国協議の再開によって、日本の政府は論評をするだけだ。実に情けない。

ところで、このところの学校に関係する事件の多さは何だろうか。いじめ問題や未修科目問題など、日本の特に公教育は根本から揺らいでいるようだ。私も家に帰ると自分の子供に、おまえの学校ではイジメはないのかとついつい問いただしてしまう。古くて新しい課題かもしれないが、命に関われば評論家のようなことばかり言っていられない。教育委員会や現場で‘いじめ’を見抜く力が問われている。政治の立場でも、子供たちの間の微妙な関係を現場の教師が見抜きやすくする為に、30人以下の少数学級の普及など具体策を考える時ではなかろうか。金はかかるし小さな政府に逆行するかもしれないが、少子化時代の子供は国の宝である。教育には力を注ぐべきだと思う。一方、各高校の未修問題は受験と必修科目のギャップが生んだ歪みである。そもそも古代から歴史を勉強して来ると、一番大切な明治以降、特に戦中戦後の昭和史はタイムアップで3学期が終わる。私は受験勉強と、歴史を学び身につけることが一体化するようなシステムにする必要があると痛感している。受験の点数は取るが大切な自国の近代史がパッパラパーでは話にならない。ならないどころか、そういう若者が成人してどうして成熟した社会を作る一員になれるだろうか。教育をしっかりしないと国が揺らぐということだ。各大学もそろそろ受験のやり方を変え、学生の洞察力や歴史観を試す試験をやることも入学の条件に入れたらいい。どうせ、受験テクニックを身につけていい大学やいい会社に入るような要領のいい人間は、総じてたいした人間にならない可能性が高い。それよりも、本物の「人物」になり得る人材の発掘に知恵を絞ることを各大学にお勧めしたい。



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(2006.11.02)


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