| 拉致問題について、総務大臣がNHKに放送命令を出すという。これはNHKが行っている海外向けの放送で、拉致問題に対する政府の方針や考えをしっかりと放送するように命令するというものだ。しかしこの命令が穏やかでない。もともと、この総務大臣のNHKに対する命令は、災害などの緊急の事態が起きた時などに発するものである。拉致問題は、これまでもNHKでは海外向けにもより多くの時間を使って放送してきており、命令されるほどに落ち度はない。それにもかかわらず、要請ではなくて命令するところに放送や報道の何たるかに無知な政治家が権力の乱用をしようとしていると私には映る。政府の官僚も、どうしようもない連中ばかりだ。NHKのような放送機関に対して、特定の事件や問題について政府が権力を行使するのは常識外であるとわかっていながら、唯々諾々とこれを受け入れて茶坊主のようにやっている。日本の官僚もこの程度だ。以前であれば、そんなバカなことは放送行政の中で汚点になるので止めようと、カラダを張って無知な大臣の思いつきの行動を止めに入った役人はすいぶんいた。しかし今は、「ハイ、わかりました。」というだけである。この拉致問題について、今海外向けの放送をどの程度行っているか、まず十分調査をしてその上で放送が不十分と思えばNHKに要請すれば済む話を、わざと権力を振りかざして大上段にかまえてやるところに、菅という大臣やそれを後押しする安倍という総理の品格のなさや幼稚さが見てとれる。自民党の内でさえ、片山参議院幹事長や多くの幹部も私と同じ考えのようだ。権力というのは謙虚に使うものだ。それも正しいことにのみ使わなければならない。そんなこともわからない人が、放送行政の所管大臣をやり、さらに長年携わってきた役人たちがその無知な大臣を諫めなかったら、権力は暴走する。 ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2006.10.27) |
| 安倍首相には失礼だが、北朝鮮の核実験はかなり政権のフォローウィンドウになっている。この内閣の支持率が70%ということは外憂の効果に他ならない。補選は内閣支持率が50%以上のときは野党は苦しい。小沢代表との初めての首相討論も、どうしても外交安保、そして憲法という大きなテーマに触れざるを得ない政治状況であり、不正を正したり政権の矛盾をつく状況にはならなかった。反面、内閣支持率が上がり与党の支持率が上がれば、自然の摂理で野党の支持率は下がる。私も選挙に明け暮れている身なので大変だが、民主党にとっても辛抱の時がしばらく続く。それにしてもゼロからスタートして、野党が政権にたどり着くのは大変なことだ。北朝鮮が主要テーマになっている間は、安倍氏の支持率は落ちないかもしれない。 補選のあとに福島と沖縄の知事選挙が与野党対決型でスタートする。私も相乗り禁止を決めた選対委員長として、その責任は重い。何とか野党共闘で勝たせたい。これまで、国政では与野党対決なのに県のレベルでは相乗りが多かった。まあ、人口が20万人以下の小さな首長選挙などは地域の事情を十分考慮すればいいが、知事や県庁所在地政令市は別だ。やはり二大政党制を定着させる上でも、対立候補の擁立は不可欠だ。小沢体制になってからの急な方向の転換にもかかわらず、今のところよく対決型に持ち込んでくれている。福島も沖縄も勝ち目は十分にあるので、応援に出向いてがんばりたいと思う。 国会は補選が終わる今週いっぱいは大きな動きはない。来週以降、教育基本法などの通常国会から持ち越した案件をどう処理するのか与野党の攻防がある。しかし、何せ330対120だ。話にならない。このところ議席が少ないとはどれほど辛いことか、民主党は痛感している。せめて、衆議院で200議席あれば、国民が見ても面白い国会を作れるのにと思うと、与党圧勝の昨年の総選挙が本当に恨めしい。造反組も補選後はいよいよ復党のようだ。骨のある政治家はいないものかと残念に思う。 「安住淳の国会日誌」(童牛社刊)定価 ¥1,900(税別) ※書店、インターネットでお求め下さい ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2006.10.20) |
| 北朝鮮がついに核実験を強行した。成否はわからないが、人工的な地震波を起こすくらいの大きな爆破が起きたことは間違いない。それにしても、アメリカが中東に手こずり、中国が国内における格差問題に手を焼き、韓国が太陽政策を貫き、日本などとの歩調を合わせることのない状況を見計らっての核実験だとすれば、報道で伝えられているような、追い込まれての見さかいのない“実験強行”などではなくて、考えに考えたタイミングだったのではなかろうか。私を含めて与野党の政治家の多くも、また国民の大多数も、日本や極東の安全は最後にはアメリカが守ってくれているので大丈夫だと思っているのではなかろうか。だが、本当にそうだろうか。今のアメリカの政治情勢や中東でのイラン、イラクへの対応を見ていると、極東において日本を守るために北朝鮮に対して、“伝家の宝刀”を抜くという迫力が伝わってこない。さすがのアメリカ軍もイラン、イラク、北朝鮮という同時三面対決は無理だと判断しているのではなかろうか。ブッシュ大統領の支持率は30%台まで落ち込み、この秋の中間選挙でも共和党の苦戦は間違いない。イラクへの無理な軍事行動が、今になってボディブローのように効いている。大義のない軍事行動と、それに伴うアメリカ国内の不支持の拡大。この状況を読みきって、北朝鮮がアメリカは手を出せないと判断した可能性もある。日米安全保障条約の存在が問われるような事態である。日本や中国、韓国にとって北朝鮮が核保有国になるのは最悪な状況だ。しかし北朝鮮にしてみれば、インド、パキスタンをはじめとする核保有国の一つになれば体制が崩壊することはないし、アメリカもいわゆる“脅し”に屈して交渉をしてくると思っているだろう。唯一絶対のカードである。周辺の国々にも圧力をかけられると思っているはずだ。この60年間の、世界の核保有国に対するある種のいい加減さというか、現状追認的な対応のツケが今まわってきているのである。日本の戦後60年の平和と安全を根底から変えるだけの事態だ。今問われるのは外交力であろう。もう少し付け加えれば、軍事力に裏打ちされた外交力であろう。中韓米と力を合わせて北朝鮮を封じ込めねばならない。国家としての手腕が問われるときが来た。 「安住淳の国会日誌」(童牛社刊)定価 ¥1,900(税別) ※書店、インターネットでお求め下さい ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2006.10.13) |
| 安倍首相も安全運転を心掛けているのか、本会議の答弁はアドリブや自分の言葉は一切なし。官僚の作った答弁を正確に読み返している。残念ながらつまらない。もう少し若さを全面に出して堂々とやればいいのにと思う。たぶん組閣以来、論功行賞とかさまざまな批判を受けて慎重になっているのだろう。しかし、安倍カラーがないとこの批判はもっと強くなる。首相に就任した以上は、堂々とやってほしいものだ。 細野議員のことでいろいろ取材を受けたりしたが、これは公務ではなくてプライベートなことなのでとやかく言うことではない。一番反省してるのは本人であり、自責の念をしっかり持ってやってもらえばいいと思う。聞くと、奥さんが地元で本人と一緒にお詫び行脚を行っているという。奥さんに救われているのだと思う。感謝の念を忘れたらバチがあたる。 小沢代表もようやく退院した。体調万全のようなので安心した。前線の指揮官は大変だ。顔色が悪いだけで部下は動揺してしまう。いよいよ来週から補選が始まるので、自ら現地に入って選挙戦を戦ってもらいたいものだ。私もこの補選の候補者を決めて、先週まで責任者としてやってきたので全力投球でがんばりたい。 フィギュア連盟の会長が公金の不正流用で逮捕された。スポーツ界までが腐敗していると思うと、がっかりだ。各スポーツ界には公金が補助金として流れている。しかし、このチェックを文部科学省はしっかりやってこなかったのではなかろうか。この不正はひとつの団体に限ったことではなくて、もしかしたらそれぞれの団体の中でも起こりうる事だと思う。さらに言えば人気のある競技、たとえば野球などでは、野球学校の監督や選手に対して、アマチュアの領域を超えた金銭のやり取りがあるとの噂が絶えない。甲子園は青いハンカチ王子で大人気だが、高校野球界の抱える問題は深刻だと思う。この際マスコミも含めて、アマチュアスポーツ界を徹底して洗い直して長年のウミを出したらどうだろうか。 ◇◇安住淳のTV出演のお知らせ◇◇ TV朝日『ビートたけしのTVタックル』 2006年10月9日(月)21:00〜 ★安住淳国会通信の登録・解除・アドレス変更はこちらまで メール g00017@shugiin.go.jp FAX 03ー3508ー3503 TEL 03−3508−7293 (2006.10.06) |
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