2006年09月の日記

昨日の国会で、沖縄北方問題に関する特別委員会の委員長に互選された。この一年間、総選挙惨敗後の民主党を立ち直すために、私としては選対委員長の立場で全力投球をしてきた。両代表のもとで充実した仕事が出来たことを、心から感謝している。来年の参議院選挙に向けて、候補者の擁立など大きなヤマは越えたので、新しい役員のもとさらに勝てる体制作りにがんばってもらいたい。とにかく難しい仕事だった。私は去年の今頃、選対委員長を受けた直後に小沢氏に挨拶に行ったときに言われた言葉を今でも覚えている。「俺も自民党時代に総務局長として、候補者の差し替えや擁立をやって各派閥からボコボコにされた。しかしそのときに全国の選挙がよくわかり今になれたが、あの時に政治家としてひと皮むけたように思う。大変だけれど原理原則を曲げずにがんばれよ。」と激励をうけた。今その役職を終えて、ボコボコになるとはどんなことなのか身をもって体験した思いだ。 四月の補選で自民党に勝てたことはいい思い出になった。100人近い候補者の差し替えはすさまじい経験だった。本音では私が交代することを願っていた人も多いだろう。しかし私は信念を曲げなかった。少々やりすぎだったかもしれないが、勝てない候補者を差し替えないのは自民党を利するだけだし、野党に安住する以外の何ものでもない。心を鬼にして私はやった。今後、多少の修正はあるだろうが、是非小沢代表にはこれまでの方針を守ってやっていただければと思う。勝負の世界に生きる辛さを感じつづけた一年だった。

ところで、今度は沖縄と北方領土を所管する委員会の委員長である。衆議院の委員長ポストに就くのは初めてだ。この際だから沖縄問題と北方問題を一年かけてじっくり勉強して多少の貢献を出来ればと思っている。私は小指の痛みは全体の痛みであると思っている。沖縄北方問題はまさに、我が国の全身の痛みである。宮城の選挙区の私のような議員が委員長になるのは珍しいようだが、私としては単に一つの地域の問題ではないと思っているので、これを機に深い関わりを持っていきたいと思っている。

  
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(2006.09.29)

安倍晋三氏が自民党総裁になった。52才。当選5回で議員歴13年である。以前では考えられない経歴での総裁誕生だ。私も当選4回の在職10年なので、議員歴では安倍氏とたいして変わらない。それで総裁になってしまうところに時代を感じる。以前であれば、当選5回か6回で初入閣。在職15年前後である。総裁なんて山の向こうの遙か彼方だった。しかし時代は変わった。これも、二大政党による小選挙区制が大きい。選挙に勝てない人は、総裁になれない時代が来たのだ。政治リーダーを人気だけで選ぶのは問題であるが、それが一番の要素になったのは事実だ。ということは、努力してグループを作り、子分を養うために無理な金集めをしなくても総理になれるチャンスが来たのだから、いいことなのだろう。民主党もまさに同じだ。中味の問題はさておき、派閥のリーダーの時代が完全に終わったことを物語る総裁選だった。ただ、これほど高揚感のない新総理選出もめずらしい。多分、小泉氏と違ってこの安倍氏のキャラクターはテレビ局では使いづらいと思う。視聴率も安倍氏では取れないと聞いて、妙にうなずけるのは私だけではなかろう。これもワイドショー政治、劇場政治の終わりを意味するのだろう。そもそもマスコミ、特にテレビは小泉政治に踊らされた。わかっていても、数字が取れて稼げるから性懲りもなくまたやる。この間も、岩城滉一氏を小泉首相役にドラマをやったと聞いて呆れた。本来政治は権力を動かすので、マスコミは疑い深く権力者を監視するはずなのに、小泉氏に対してはとにかくキャラクターの面白さやドラマ性から、権力の監視という立場を放り投げて、ひたすら媚びて媚びてその支持率の維持に貢献した。大衆を扇動する政治の恐ろしさ、そして視聴率が取れれば何でもやるというテレビ局のいい加減さを見せつけられた5年間だった。多分安倍氏は、小泉氏のこんな成功体験に何とか自分もあやかりたいと思っているのだろう。そしてテレビも稼げるなら何でもやりたいと思っているだろう。しかし、そろそろ国民も違う視点で政治を見つめ出したと私は思っている。冷静でシビアな国民に期待している。
  


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(2006.09.22)

飲酒運転が次々に問題となっている。厳罰化しても今度は現場から逃げる、いわゆるひき逃げ事件が激増しているというから世の中だなあと思う。でも考えてみれば、これまで日本では、車の往来の激しい街道沿いにスナックや飲食店が数多くあって、みんな広い駐車場を持っていたりした。今頃になって取り締まるというなら、もっともっと以前からやれば良かったのだ。たしかに酒を飲んで車を運転する人が一番悪い。しかし、業界などの既得権益をおもんばかって、例えば運転代行などの仕事を広く普及させてこなかった責任も行政側にある。ある意味で、飲酒運転を本気で止めさせようとする動きは、これまでにぶかったと私は断じる。アメリカでは、飲酒運転の逮捕者にはナンバープレートに色をつけて、その前科がわかるようにしている州もあると聞いた。警察による取り締まりの強化以上に、社会全体の取り組みが必要だ。私の地元でも去年の夏、多数の高校生が横断歩道を歩いている最中に飲酒運転の車が突っ込んで、多くの死傷者が出た。痛ましい事故はいたるところで起きている。アメリカなどの例を参考に、早急に社会全体で対応を考えたらどうだろうか。

ところで、9月11日でアメリカで起きた同時多発テロから5年だが、当時を思い起こした。私はウィーンで事件を知ったが、この先世界はどうなるのかと不安でならなかった。それにしてもこの5年間、アメリカは平常心ではなかった。「テロとの戦い」という大義で、アフガニスタン、そしてイラクで戦争をした。米軍の死者だけで3005人。一般の犠牲者はその倍以上だったろう。イスラム社会を受け入れずに、世界が平和でやっていけるはずがない。たしかにイスラム教の中には過激派はいる。しかし、これをもって数億人が信じている宗教を、全体として敵と見なすようなやり方には私は反対だ。私はとにかくブッシュ氏のやり方が嫌いだ。この秋のアメリカの中間選挙で、アメリカ国民がどんな判断を下すか、私は注目している。お互いの違いを認め合う世界であるべきで、さらに言えば、飢餓や貧困やエイズなど、人類全体が立ち向かうべき課題がいくらでもあることを、明記しておきたい。

小沢代表の再選も決まり、26日からは臨時国会も始まる。いよいよ安倍自民対小沢民主の戦いが始まる。何度も書いたが、来年の参議院選挙こそがすべてである。これに勝って踏みとどまらないと、民主党にはその先はない。小沢代表を先頭にがんばりたいと思う。



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(2006.09.15)

世の中は、秋篠宮家男子ご誕生で祝賀ムードいっぱいだ。事件ネタでは、福島県の談合事件や周南市の女子学生殺人事件などが連日報道されている。一方、政治の方は消化ゲームとなった総裁選挙と党首選挙で盛り上がりに欠けていて、記者連中も書くことながくて困り果てている。臨時国会の招集は26日に決まった。会期は70日だから12月上旬までだ。それ以降は予算編成だから、事実上国会を開いていられない。
 
私の方は、世間は忘れかけている衆議院大阪9区と、神奈川16区の選挙準備で忙しい。選対委員長としての任期は次の代表選挙までなので、その間は事務の責任者として精一杯やっている。先日は、16区の愛川町で街頭演説をやってきたが、太陽の熱で日射病になりかけた。街頭には100人近い人が来てくれたが、この暑い中を本当に有り難いものだ。日曜日は大阪に行く。今のうちに徹底的に仕込んでおかないと、本番が大変だ。いずれにしても厳しい戦いなので、両選挙区とも若さで相手にくらいついて行ってもらいたい。オシムジャパンではないが、組織や経験では負けるので、こちらは運動量で相手を圧倒しないといけない。10月の選挙結果は、その後の政局運営にも重大な影響を及ぼすのでがんばりたい。

先週ここで触れた消費者金融の高金利、いわゆるグレーゾーンをめぐる問題で、自民党の後藤田君が政務官を辞任した。本人から話を聞いていないのだが、新聞で見る限りでは私と同じ考えであるようだ。その行動を評価したい。彼の会見の内容を見ると、やはり自民党の、金融関連会社と関係の深い、いわゆる族議員が金融庁に圧力をかけた可能性を色濃くにじませていた。結局、業者の側に立った都合のいい内容に法案が変質して、弱い立場の国民にとっては何ら救済にならないのだ。そもそも、世界の国でこれほど簡単に金を借りられる国はないと言われている。私はそれが問題だと思っている。テレビでは消費者金融のコマーシャルがはびこり、まるで市民権を得たようにやる。借りる国民も悪い。しかし、弱い国民が借金地獄にはまってしまいやすい状況を、是正すべきだと私は思うのだ。ちなみに、テレビ局も視聴率の上がらない、いわゆる数字の取れない時間帯のコマーシャルを消費者金融会社に引き受けてもらったりしている。まさに社会全体の中に静かに入り込んでいるのだ。私はこうした社会は健全でないと思う。そして、それを是正するのは政治でしか出来ない。自民党の何たるかが問われている問題だ。


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(2006.09.08)

今週、農水省から東北地方の水稲の作柄概況が発表された。やはり梅雨の長雨が影響して、作柄指数はやや不良の「98」ぐらいになりそうだ。しかし、後半に入って天候が持ち直しているから、これから刈り入れまでに作況も良くなるかもしれない。それにしても一年は早い。もう稲刈りシーズンだ。昨年の今頃は選挙カーを走らせていた。あまりの暑さに食欲をなくして、ゼリー状の栄養食品を四六時中口に入れながらの、苦しい戦いだった。考えてみればこの一年間、大敗北のあと始末に終始した一年だった。そして、いよいよ小泉退陣を迎える。政局は安倍政権へと流れ始めている。あと3週間もすれば、世の雰囲気もガラッと変わるだろう。民主党も小沢氏が続投なので、若い安倍対ベテラン小沢の戦いになる。臨時国会、そして来年の通常国会は、すべて後ろに控えている参議院選挙を意識した対応になる。「苦い水」より、「甘い水」の話が多くなるはずだ。私は国民の洞察力も問われると思っている。

さて、王子製紙のTOBは失敗に終わった。日本の企業による、敵対的買収劇として注目を浴びたが、結局北越製紙側は、日本製紙など、業界第2位以下のグループとの連携の道を選んだ。私の地元は日本製紙の大工場があり、私もこの業界の方々とは付き合いがあるので、関心がある。王子製紙は確かに業界のトップ企業ではあるが、決して仲間の多い企業ではないようだ。先日、伊藤忠商事の丹羽会長と話をする機会があった。丹羽さんが指摘するのは、例えアメリカであっても、そう簡単に敵対的買収は成功しないということだった。やはり、相手の企業の理解なくしては買収後の発展は望めないので、好ましいものではないとうことだった。製紙業界は、結果的には業界1位の王子製紙が孤立し、逆に日本製紙や北越製紙など、2位以下の企業がより連携を深める二極化の様相を呈している。
  
ところで、高利貸し対策として、いわゆる金利グレーゾーンの廃止を自民党が決めたと聞いていたが、今週の朝日新聞によると、当面5年間の実施見送りにプラスして、その後もその実施延長を認める案で方向が固まったらしい。これこそまさに、ザル法という。自民党のいい加減な業界政治が、こうしたバカげた法案を作らせている。やはり、貸し出し金利を今の上限29%から引き下げて、統一の基準とするべきである。多分、一度その方向でとなったのに、金貸し業界などの巻き返しで、振り出しに戻ったのだろう。本当の改革がなぜ自民党に出来ないのか、この件でよくわかってもらえる良いケースとなった。泣くのは弱い国民だということを、思い起こしてほしいものだ。


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(2006.09.01)


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