2006年06月の日記

最初の日米首脳会談は、ブルーのボタンダウンのシャツが話題になり、キャッチボールをして関係の強化をアピールした。それから5年。ブッシュ大統領と小泉首相の蜜月時代が続いた。締めくくりとなる今週は、メンフィスにあるエルビス・プレスリーの博物館を、大統領が自ら案内するらしい。とにかく、この二人はどことなく似ていた。これだけ仲のいい首脳同士は中曽根、レーガン以来だと思う。

5年間の日米関係を振り返って一番のことは、やはりテロ事件と、それに続くイラク戦争だ。この2001年の9月11日に起きたテロ事件で、アメリカは変貌した。ブッシュ大統領は翌年の一般教書演説で、予防的措置としての他国への先制攻撃を明言して、これまでのアメリカの外交防衛策を転換した。その後、この方針は国連で各国から批判を浴びた。しかし日本は、アメリカの方針に沈黙を守り続けた。アフガニスタンに続く、イラクでの戦争。この間、特にイラクでの開戦にあたってアメリカは、フセインは大量破壊兵器を持っていて危険であり、その所有は証明できると言い張った。40年前、ケネディ政権はキューバ危機で国連を利用して、アメリカの情報の正確さを世界に証明したが、今回はその情報と根拠がすべてウソであったことが、のちに判明した。その結果、イラク戦争は大義のない戦争であったとして、世界はもとより、アメリカの国内でも強い批判を受けている。しかし小泉首相は、いまだにこの大量兵器のウソ情報を信じて、アメリカの行動を支持したことを反省すらしていない。ちなみにアメリカでは、大統領が自ら国民に謝罪しているのだ。小泉首相は、金融における不良債権の処理や、郵政民営化に代表される規制緩和、さらには在日米軍の再編など、アメリカ側から見れば実に評価されるべき政権だったと思う。あえて言えば、孤立していくブッシュ政権と最後まで付き合ってくれた唯一のパートナーと言える。しかし、副作用もあった。日中関係である。東アジアにおける政治的対話すら出来ない今の状況は、日中平和友好条約締結以前よりも冷え切っていると言えなくもない。

今日、小泉首相はエアフォースワンに乗せてもらって、ワシントンからメンフィスに行く。まさに最後のセンチメンタルジャーニーだ。5年も首相をやった人と2期目の大統領にこんなことを言うのは失礼だが、とにかく軽薄でオツムの重みを感じない似たもの同士というのが、辛辣だが私の二人への最後のコメントだ。

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     2006年7月3日(月)21:00〜   

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(2006.06.30)

国会も先週で終わり、永田町は平穏だ。多くの代議士は地元へ帰るなどして、国会周辺にはいない。考えてみれば、昨年の通常国会以来、夏の郵政解散。さらに巨大与党の誕生と民主党の歴史的惨敗。秋には、一ヶ月を超える異例の長さだった特別国会。また年が明けてこの通常国会。4点セットからメールの問題。さらに千葉7区補選、小沢代表の誕生とポスト小泉の政局の始まり。休む間もない一年であった。
  
私個人としても、昨年の半分は、郵政改革の党の責任者として多忙を極め、秋以降は党の選対委員長として、別の意味で“しんどい”仕事を続けてきた。今もこの仕事は続いている。候補者の交代や、政治家の引退は大変なエネルギーがいる。それも、本人が嫌がるのを党としてやるとなると、尚のことだ。しかし、このまま弱い候補を立てたのでは、自民党が喜ぶだけだ。私は心を鬼にして、勝てない政治家の差し替えをやってきた。今も進行中である。

在職10年の節目になる1年であるが、政権は遠く志半ばであることが残念でならない。昨日、党の若手議員30人と選挙の勉強会を開催。いつになるかわからないが、次の戦いに向けて、選挙に強い政治家になれるようにお互い誓った。

ところで今朝は、朝4時に娘に起こされてブラジルとのサッカーの試合を見た。実は、私は30年以上もワールドカップサッカーのファンで、この大会のことは70年代以降、予選の試合も各国の選手のこともよく覚えている。70年代のベッケンバウアー率いる西ドイツ。さらにクライフのオランダ。スピードで他を圧倒したラトーをエースにしたポーランド。ケンペスのアルゼンチン。ロッシのイタリア。ジーコやソクラテスがファンタスティックであったイタリア大会のブラジル。アメリカ大会でのブラジル、ロマーリオの美しいゴール。とにかく世界レベルのプレーは芸術だ。昔、三菱ダイアモンドサッカーという12チャンネルの番組があり、このテレビで世界のサッカーを紹介してくれていて、私は毎週楽しみにしていた。 つまり私としては、今頃ブルーのユニフォームを着て、お祭りや何かのイベントと同じように、あまり知識もなくサッカーを見ている人とは、自分は明らかに違うと思っている。悪いが、テレビも世界のサッカーの歴史における日本の位置をよくわかっていない。だから、いかにも日本が勝ちそうに囃したてる。だが、そうではない。日本がワールドカップの本大会に出場できるのは、大会の出場枠がアジアやアフリカに配慮して多くなったからで、昔のように20チームに満たない出場枠なら、今も日本程度のレベルでは本大会は夢のまた夢だったろう。まあ、予選リーグとはいえ、ブラジルの選手達と試合が出来ただけでも、幸せだと思わないといけない。選挙と同じで、世界のサッカーもそう甘くない。これから何十年にもわたる努力が必要だろう。
  

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(2006.06.23)

日銀の福井総裁という人は、脇が甘い。村上ファンドに対して一千万円投資したこと自体は、民間人としてやったことだから悪いことではない。しかし、日銀総裁となってからはそうはいかない。インサイダー取引にこれだけ市場が神経質になっている時に、あまりにも無神経な対応だった。結果的に日本市場の株価下落の原因の一つになったとしたら、責任を取らないといけない。木曜日の予算委員会では、運用益については社会に還元したいと話したそうだが、これもピントがはずれている。官邸や内閣は火消しに躍起だが、経済界でも責任論が出始めた。それにしても、会期延長をしないで今日で国会を終わらせるのは誠に残念である。国会での追及が出来なくなり、与党や政府のペースで政治問題が処理されてしまう。国会をやっていれば、野党の存在が大きな意味を持つが、閉会中は手が出せない。福井問題も幕引きか。

役人のモラルの低下は今に始まったことではない。しかし、防衛施設庁の談合で明らかになった内容は、そのエゲツなさが際立っている。天下りした役人が企業から受け取る給与の額に準じて、仕事を発注していたという。審議官が1500万円で8億円。局長が1200万円で6億円。部長で1000万円で4億円の仕事を渡していた。おそらく、これは防衛庁だけの話ではないだろう。事件になったのは防衛庁だが、実は事業官庁では同様のことが繰り返されているに違いない。まさに信頼にたり得る役人はいない。こうなると、国民の役人に対する視線はさらに厳しくなる。衆議院の職員もまさにそうだ。政治のチェックだけではダメなので、何か新しい仕組みで役人を徹底的に監視しないといけない。こうした国家公務員のたちの悪い体質は、キャリア、ノンキャリアに蔓延している。さらに言えば、地方公務員もそれぞれの地元で、規模は小さいが同様の不正をしていると見ることができる。ドロボーや詐欺師が国家や自治体を動かしているとしたら、この国には未来はない。政治主導による大そうじが、いよいよ必要だ。



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(2006.06.16)

先週、仙台市で在職10年のパーティを開いてもらった。早いもので10年だ。その間、選挙を4回。当時、同期で当選した議員は100人近かったが、今では30人前後である。月日の移り変わりとともに、国会議員の顔ぶれもずいぶんと入れ替わった。それにしても、よくここまで生き残れてきた。宮城県第5区選挙区の有権者や、全国の支援者に改めて感謝申し上げたい。

初当選から10年で、今44才になっている。いまだに政権が取れないことだけが、心残りである。二大政党制の定着のために、さらに10年頑張りたい。あと10年のうちには、政権を取りたいと話したら、大きな拍手だった。うれしい限りだ。何だか夢に付き合ってもらっているようで恐縮だが、これは日本の政治にとっての悲願でもあるので頑張りたい。

ところで、先日逮捕された村上世彰氏との付き合いはない。ただし、間接的には知っている。共通の知人も何人かいるのだ。大義はあるにしろ、ルールをばかにして金儲けに走ったのは、否定しようがない。“物言う株主”に、私は賛成するところもあった。でも、「むちゃくちゃ儲けましたよ。」という会見を見たら、大義よりもそっちだったのかなあと残念な気持ちになった。やはり検察の言うとおり、一般の投資家の犠牲の上に成り立っているのだ。 こうなると、六本木ヒルズもイメージが悪くなる。住んでいる人間が、皆成金に見えてくるから不思議だ。勝ち組の象徴的な存在から、金に汚い人の象徴にならないようにしないと。住んでいる人には悪いが、地方から東京に来る人々は皇居や国会同様に六本木ヒルズを見たがるだろう。夏休みのブレイク間違いなしだ。

国会も来週で終わり。消化ゲームの感が強い。そんな中で、ガン対策の法案が民主党の執念で成立をする運びとなった。参議院の山本孝議員や、衆議院の仙谷由人議員など、自らガンの体験を持つ方々のがんばりが、法案の成立に役立った。わが国のガン治療が総合診療化する一歩として、高く評価したい。都会でも田舎でも、同じようなレベルの高い治療を受けられるような体制作りに、力を入れたい。



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(2006.06.09)

昨日の毎日新聞に、1年前、長崎県佐世保市で発生した、小学生殺傷事件の加害者と被害者の両親の手記が掲載されていたので読んだ。最愛の子供を殺された親の苦しみは、時を経るごとに募る。一方で、加害者の子供の再生への思いやりも感じた。また、加害者の父親の切実な気持ちも、その手記から伝わってきた。どこにでもいる普通の子、親から見れば事件に巻き込まれたり、事故に遭う心配はすることはあっても、まさか我が子が加害者になるとは思いもしなかったことが、切々と記してあった。何気ない普段のやりとりから見ても、カッターで同級生を切りつけて殺すという凶悪な犯罪を、我が子が犯すとは信じられないのだ。一生をかけての償いと、保護監察中の加害少女の後悔の日々が記してあった。 同じ世代の子供を持つ親として、重い手記であった。こうして見ると、加害者の両親も、また被害者であると思う。それにしても、被害者の父親に対して、更生中の加害少女の状況をまったく説明していない厚生省の対応には首をかしげる。もう少していねいに、プログラムの進捗状況を被害者の遺族に説明するような、配慮があってしかるべきだ。それにしても、子育てというものは、本当にむずかしい。

ところで、今国会は会期延長はないと、小泉首相が最後の強権を発動した。いろんな重要法案が未成立なので、延長するだろうと思ったが、あっさり断念。5年目の国会で根気がなくなってきたようだ。本来ならば、圧倒的多数なのだから、何でもやれるのに、実にもたもたしている。だいたい、限られた国会の会期の中で、国民投票法、教育基本法の改正、さらに共謀罪、医療制度改革、社会保険庁の改革法案など、いつもなら一つの法案に一つの国会を費やすぐらいの、重い法案だ。それを調子に乗って全部出して、全部不成立なら責任者は首切りものだ。しかし、法案成立に執念を見せない姿は、郵政の時のそれとはまったく逆ということになる。やはり、気分で政治をやっている感は否めない。次の自民党の総裁には、是非重い人になってもらいたいものだ。ワイドショー政治から、もう少し言葉と行動に重みのある、プロの政治で自民党と競い合いたいと思う。ワンフレーズ政治よ、さようならだ。


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(2006.06.02)


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