2006年05月の日記


秋田県や佐賀県で起きた子供の事件は痛ましい。私は20年前に、NHKの記者として秋田県警の取材をしていたので、秋田県警のことはよく知っている。一日も早く解決するよう頑張ってもらいたい。

事件記者の頃は、本当に面白かった。私は地方の警察署に行っては飲んで遊ばせてもらった。夜になると署に泊めてもらい、人間関係を深めたりもした。警察官の仕事は大変だ。日勤、夜勤の連続。事件が起きれば家に帰ることも出来ない。みんなよくやっているなというのが実感だった。今でも当時の方々と付き合っているが、これがまた子息が優秀だ。親の苦労を見ているから、よく勉強していい学校に入って、社会の一線でがんばっている。私の事務所にも時折、盆暮れに実家に行っておみやげを持って立ち寄ってくれる。その義理堅さはうれしい限りだ。東京の警察官僚は、地元では“お客様”だ。20代で警視になって県警の課長になる。地元の警察官が警視になるには、最短でも20年かかるのだ。どんなにがんばろうとも県警本部長にはなれない。警察にいるとキャリアとノンキャリア、その悲哀を感じる。しかし、事件を解決するのは一線の警察官である。この警察のキャリア制度こそ、中央集権の象徴あり、私はいずれ変えたいと思っている。

ニューヨークのジュリアーニ前市長の本を読むと、市長として一番大変でやりがいのある人事は、ニューヨーク市警の本部長を選任することだと書いてあった。ジュリアーニ氏は優秀な地元の警察官を競争させて、本部長を決めた。私は地元の警察の人事を、県知事が選任したり、拒否出来ないのはナンセンスだと思っている。現に、秋田県警でも宮城県警でも、本部長として地元の警察のリーダーになれる人材は、たくさんいるのだ。それを20代で課長、30代で部長、40代で本部長としてキャリアがたまって偉くなるのは悪弊だ。

ところで、ついでと言ってはなんだが、警視庁の刑事さんから先日妙な陳情を受けたので紹介する。それはスピード違反のことだ。私は知らなかったが、警察のパトカーなどの緊急車両にも制限速度があって、時速100キロになっているらしい。道路交通法では、交通違反の取り締まり以外ではそれ以上は出せないそうだ。そんなことだから、実際に犯人を高速で追いかけていた警視庁の刑事が、千葉県警にスピード違反のキップを切られてしまったことがあるというのだ。冗談のような本当の話だ。そこで何とか緊急車両の制限速度を改めて欲しいというのが、現場の要望だった。なるほどなあと思った。現場はいろいろ苦労している。

    
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(2006.05.26)

一昨日の党首討論は、来客中だったために私はテレビの音を消しながら両党首の顔や仕草、全体の雰囲気を画像だけで拝見した。これがなかなか面白かった。言葉がないだけに、その人間の持っている素がそのまま出た気がする。小泉氏は余裕があるように見せるために無理に笑顔を作っていた。しかし落ち着きがなかった。対する小沢氏には、トツトツと話している謙虚さが出ていて好感が持てた。すこしうつむき加減に話すので、下向きの姿勢が多いのが気になったが、それも自信のなさではなく、謙虚に見えるのが小沢一郎のゆえんであろう。
  
こうして見ると、小泉さんというのはやはり、“言葉”の首相だと思う。言葉以外に伝わる重みや味は全くない人だ。ニヤケ顔は軽薄にも見える。しかし、それでもこれに音声が入れば、たちまち人々を惹きつける魅力が出る。つまり、言葉に力のある政治家なのだろう。昨日の党首討論は、この小泉氏の言葉から発するマジックが、小沢氏の無言の存在感の前に封じられた格好だったと思う。小泉首相から勢いのある言葉を取ったら、何も残らないということでもあるのだろうか。

本来、5年間も首相をやれば、何も言わずとも漂う雰囲気が他を圧倒して、挑戦者の言葉は軽薄に映ってしまう。しかし、昨日のそれはまるで逆であった。言葉ではない人間の重みが勝負の別れどころだった気がする。こうして見ると、やはり政治家はまわりが納得するだけの経験を積まなければダメということも真実のようだ。若い政治家には見るべき内容のある党首討論だった。

私は今週から全国をまわっている。小沢代表の先遣隊長だ。一人区の擁立と、衆議院の内定候補者のチェックを徹底してやっている。候補者の擁立は、政治の世界ではトップシークレットに入るので内容は言えないが、私なりにはそれぞれ手応えを感じている。やはり千葉で勝って、支持率が上昇したのは大きい。さらに、地方を中心に田舎に冷たい自民党という空気が蔓延してきている。私は一年かけて仕込みをしっかりやれば、参議院選挙は勝てると確信している。秋の政局をにらんでの自民党との駆け引きも面白くなってきた。最近はどうも自分でも、すべて選挙に関連づけてものを考えるクセがついてきた。これは選対委員長としては仕方ないのかもしれない。しかしまた、選挙がすべてというのも真理だ。特に野党はそうだ。考えてみれば、こうした貪欲な選挙欲や政権欲がなかったことが、これまで民主党の問題だったのかもしれない。欲の分だけ、執念の分だけとも言えるが、自民党が一枚上であった。そこを変える為の体質改善運動を、小沢氏とともにやっていきたい。
  


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(2006.05.19)

中央青山監査法人の、カネボウ事件での営業停止処分は、これまでの事件とは違う日本社会の深刻な構造問題を提起している。チェックする側が不正の片棒を担げば、世の中は何を信じていいのかわからなくなる。まして、一般の投資家から見れば、名の通った企業も公認会計士も、みんなでサギをやっているとしか映らない。

日本は談合社会というが、これ以上の談合はないのではないか。国際社会の中で信用される仕組み、システムがないとしたら、極論すれば監査をやる公認会計士制度そのものが、不要になってしまう。この中央青山は業界のビッグスリーと言われ、1600人の会計士が所属している。そして関係をしている会社は日本を中心に、5200社に及ぶと言う。この株主総会シーズンを前にしての営業停止処分だ。一罪百戒の意味合いもあるが、公平でフェアーな社会を作る為にも徹底したペナルティを加えるべきだ。他の監査法人も他山の石としてほしい。

それにしても業界と役所とチェック機関の“癒着”は日本社会をむしばんでいる。その頂点にいるのが役所であるならば、政治はもっともっと役所の体質にメスを入れなければならない。“おこぼれ頂戴”的な自民党体質で、役所をどうこうしろと言っても無理だと思うが、納税者の側に立ってもっとしっかりしてもらわないと困る。

一年後にある参議院選挙の一人区擁立に向けて、今週から本格的な作業に入った。私も地方に行くことが多く、この際全国に人脈を作ろうと思う。来年の参議院選挙こそ、これから5年から10年の日本の政治の行く末を決める戦いになる。今の仕込みが大切だ。私の責任も重大である。水曜日の夜は小沢代表の招待で、鳩山幹事長以下民主党の役員との夕食会が開催された。楽しい語らいのひとときであった。国会では「共謀罪」や「教育基本法」、「医療制度改革」などの重要法案が、後半にかけて与野党の攻防の中心になっている。夕食会に渡部恒三国対委員長が遅れて到着。与野党国対委員長会談で直前まで仕事中だった。到着するなり、「おまえたち、よくもまあ、俺に仕事させるなあ。これは年寄り殺しだ。」とため息まじりの発言。鳩山幹事長が、「いやいや、元気でいていただく為には、これくらい仕事していただくのが一番と思いまして。」とやったら、小沢代表もすかさず、「もっと働かなきゃダメダメ。」とやり、会場は爆笑。久しぶりに明るい民主党が戻ってきた。



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(2006.05.12)


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