2005年12月の日記

「一寸先は闇」この言葉こそ一年を象徴するものだった。まさか総選挙があり、自民党が300議席取るとは思いもよらなかった。私はたまたま生き残れたが、他の落選した民主党議員は呆然と立ちすくんで年の瀬を迎えたというところだろうか。世の中には絶対はない。計算も予想もつかないことが起こるのだということを思い知らされた1年だった。それにしても政治的には手痛い敗北の1年だった。この敗北を糧にしないといけない。私も含めてこの敗北をしっかり受止めて立ち上がり、強くしたたかにならないと民主党は政権は取れないと思う。いい試練だと受止めよう。

ところで、世の中に目を転じれば今年もいろいろあった。まず明るい話題としては、経済は確実に回復傾向にあるようだ。日本経済全体が上昇気流だ。税収も4兆円近く伸びる。来年は増税ではなくて歳出の徹底的な見直しをしなければならない。外交では日中、日韓関係が暗礁に乗り上げたままだ。関係の改善は待ったなし。治安の面では子供達が犠牲となる事件が続発している。学校に安心して行けない国は先進国ではない。通学路のパトロール体制の強化など、早急の課題が多い。マンションの偽装事件は、日本社会の根幹を揺るがす事件だ。来年の国会で徹底的にやる。二度と偽装をさせない為の法改正も必要だ。耐震強度の偽装は今の法律では50万円以下の罰金で済む。この建築基準法を改正して、これからは国民を騙したら会社もつぶれ、経営者の財産も没収して、尚かつ懲役も殺人と変わらないくらい重いものにすべきだと提案する。これに限らず経済犯罪に対してそろそろ体系を抜本的に見直し、刑罰を重くすべきだろう。果たして、来年国民が選んだ3分の2の巨大自公はそれを前向きにやれるだろうか。私は疑問だが、選んだのは国民だから国民もその成り行きを責任を持って見守る義務があると思うが、どうだろうか。2005年もまもなく終わる。書き忘れたが、阪神タイガースの優勝や楽天イーグルスの地元初登場など、いい話題もあった。とにかく、来年は私にも皆さんにも今年以上に幸多かれと願い、終わりとしたい。

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(2005.12.22)

今年は終戦60年の年だ。12月8日は日米開戦の日でもある。
昭和16年12月8日、連合艦隊は北方航路でハワイ真珠湾沖約400キロの洋上に到着。現地時間の12月7日の午前8時をもって、淵田飛行隊長率いる攻撃隊はパールハーバーに停泊中の米海軍の戦艦アリゾナなど18隻を撃沈、もしくは大破させた。2時間に及ぶこの奇襲作戦で日本はアメリカとの戦いの火ぶたを切った。私は日米合作映画「トラ・トラ・トラ」が大好きで毎年12月にはこの映画を見る。「トラ・トラ・トラ」は奇襲作戦成功を告げる暗号文だ。つまり、「我レ、奇襲ニ成功セリ」という意味だ。映画ではこの暗号文が、ハワイ洋上にいる南雲中将から広島県呉港に停泊中の戦艦「長門」の作戦室に待機する連合艦隊司令長官に伝わる。まわりの幕僚達の喜びとは別に、山本五十六司令官の顔は憂いを帯びる。俳優山村聡の山本役ははまり役だ。始まったばかりの日米戦の行く末を山本は予想したのだろう。その後の戦局は、山本の憂いをそのまま現実のものにしていった。昭和17年ミッドウェー海戦以降、ガダルカナルやレイテなど次々に敗北し、昭和20年硫黄島玉砕、同年8月原爆投下。多くの人々を犠牲にしてようやく4年にわたった日米戦は終わった。私の母方の祖父も硫黄島で戦死し、父方の祖父はインドネシアで大佐として終戦を迎えた。はるか60年前というべきか、それともまだ60年というべきなのか。先日夜のNHKTVを見ていたら、真珠湾攻撃に参加した飛行隊員がインタビューに応じていた。その姿を見ると、私にはそんなに遠い昔の話とは思えなかった。開戦に至るまでの経緯や歴史には複合的な要因があったろう。政治的な問題、まさに両国間の思惑の違い。さらにドイツのヒトラーを中心にしたヨーロッパの政治情勢の激変等々。歴史の歯車はいったん動き出したらやっかいだ。止めるのは難しい。日米開戦の回避にむけた外交努力は続けられた。日本にいた在日米大使のグルーは、ルーズベルトと天皇との直接会談の実現に奔走した。しかし、歴史の歯車は止められなかった。人智の及ぶものではなかったのだろう。開戦は必然だったのかもしれない。されどこの必然の歯車を作ったのが、当時の軍であり政治であった。そうしてみると歴史には起点がある。そのときは見過ごすが、後になれば歯車が動き出していた起動点が必ずある。のちにその起点が支流から大河となって人間を押し流してしまうのだ。その意味からも、外交は本当に重要な仕事である。

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(2005.12.09)

姉歯建築士などによるマンション偽装建設事件は日本中に大きなショックを与えている。一生をかけてローンを組んでこのマンションを買った人、そのことを考えると許されることではない。もうすでに自己破産をして責任逃れをはかる建設会社。いかにも胡散臭い施主の社長。さらに国会にも出て来ない建築士などなど。この事件に出てくる日本人は、およそ義理堅い昔の職人気質の日本人とは正反対の人々である。テレビを見ていたら多分小学生でもこの人達の放つ独特の雰囲気にあやしいものを感じるのではないだろうか。まさにキャッチセールなどのセールスマンそのものである。ヒューザーに至っては、うしろについてる若い社員もオールバックにしていてその仕草がいかにもあやしい。余談だが、このヒューザーの社長や姉歯という建築士も宮城県の出身というから、がっかりだ。とにかく一日も早く実態の解明をしなければならない。問題はこのマンションの偽装建設はこの人々だけの事件なのか、それとも業界全体に蔓延しているものなのかだ。もし全体に蔓延していることなら、日本のマンション業界全体が一気に信用を無くし、社会にとてつもな
い影響を及ぼすことになる。行政にも責任がある。チェックの甘さ、業界の馴れ合い、まさに国民の安心安全を無視しての金儲けだから質が悪い。マンションの購入は一生をかけた買い物だ。だからこそ信頼が必要だ。この事件の再発防止の為に、通常国会では業界への罰則を強化する法改正などが必要だと思う。それにしても人の顔は正直だ。あの人々の顔がすべてを物語っている。

広島の小学校1年生の女の子が殺された事件は、警察の努力で早期解決となった。それにしても子供の通学路まで安心がないということは深刻だ。治安の確保の為には警察官の増員だけでなく、地域で子供を守る取り組みが必要かもしれない。犯人が捕まっても子供はかえらない。いたたまれない日々を過ごしているであろうご家族の心情を思うと胸が痛む。
 
 
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(2005.12.02)


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