阿部(以下:阿)「川村さん、こんにちは。今回は春植え野菜に挑戦しましょう!」

川村(以下:川)「どうぞ、よろしくお願いします」
「まず、ナスとトマトですが、同じにしていい事、ダメな事があります」

「??」

「同じにしていいのは、うねの広さです。どちらも実を付けるとどんどん横に広がってくるので苗で判断せず、実を付けた時のイメージで広めのうねをとってください。違う点は、ナス・キュウリは同じうねに植えても大丈夫ですが、トマトとは離して植えて下さい。ナス・キュウリは始めに元肥をしっかりするのに対し、トマトは、元肥を控えめにし、花が咲いてから追肥でしっかり与える事が大切です。初心者の方やプランターで育てる方は、野菜用培養土がお勧めです」

「あ〜、なるほど…。じゃあ、早速植えましょうか?」

「ちょっと、待ってください。トマトもナスも量販店では4月初めからすでに苗を販売していますが、当店ではまだ販売していません。今日持ってきた苗も見本用のものです」

「えっ、なぜですか?」

「実は量販店さんでは、全国規模で苗を購入する関係でその土地に合わせた時期に販売できないのです。しかし、当店では、生産農家さんやメーカーさんに石巻地方に合わせた時期に出荷してもらうように契約していますから入荷が4月末になるのです。本来のベストな時期は5月初めと思います。ただ、休みの関係や家族で連休に楽しみながら植えるのであれば、キャップやトンネル、敷きわらなどで防寒対策をお勧めします」

「そんなに寒いですか?」

「いくら4月とはいえ、朝晩は冷え込みますから苗には厳しい寒さになります。また、この時期買ってきた苗をすぐに外に植えるのもやめた方がいいです。その土地の気候に順応させるため、日中は外に、夜は屋内にいれて1週間ほど慣れさせるのもいいでしょう。では、トマトから植えてみましょうか?」

「はい、土づくりの注意点は?」

「石灰を入れphを調整して土にバークマンなどの粗大ユーキを混ぜた土に植えます。植える穴を開けたら、水を500ccほど入れます。これは、ポットの土となじませるためです。ポットから出したら、根はあまりさわらないでください。根が損傷してしまいますから。ここでポイントは深く植えない事、浅めに植えてまわりをへこませた輪を作って下さい。水はそのへこんだところに与え、直接根元には与えないで下さい。また、根付くまでは細い支柱を斜めに差して苗を軽く固定しておくと苗が痛みません。苗と苗の間隔は40cmくらいがちょうどいいでしょう。大きくなって1段目の実ができはじめたら、追肥です。追肥は化成肥料をうねの肩口にまいて上から土をかぶせます。ただ撒いただけでは風で飛ばされたり、養分が蒸発したりしますから」

「なるほど、なるほど、聞けば聞くほど勉強になります。じゃあ、ナスはどうなんですか?」

「ナスの植え方としては基本的にトマトと同じ浅めに植えて、苗間は60cm位でいいでしょう。ただし、トマトが追肥が主体なのに対し、ナスは元肥が主体です」

「知ってそうで知らない事がいっぱいあるんですね。ところで、前に植え換えた蕪を見てもらえますか?」

「えっ、植え換えた!?川村さん、大失敗ですよ、それは!」

「??どうしてですか?」

「蕪やニンジンや大根などのいわゆる根の野菜、根菜類といいますが、種をまいたら動かせないんですよ。つまり、移植すると育たないんです」

「………(無言)」

「せっかくですから、お話しますと、蕪とかの種は穴の中に離して3粒植えるのがベストです。(図参照)そうすることで種同士の競争原理というか、種の保存が働き競って成長するわけです。そして芽が出揃った時に一番良い株を残し、間引きするわけです。そうすることによって質の良い株が残るという仕組みなんです。もちろん、間引いたものはサラダにしても食べられますし、最終的には収穫につながりますから無駄にはならないんです」

「そうなんですか…(落胆)」

「でも、大丈夫です。さっき話したように時期的にはまだ早いので今からやっても間に合います」

「わかりました!今度はちゃんとやってみます!収穫を楽しみに待っててくださいね!」

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